「ドアX」
女性の独白で綴られてゆく小作ですが、島田作品を読み慣れてると、割と序盤の方で、ああ、この女性は(ピー)なんだなとオチが分かってしまった^^;。
この作者ならではのエグさと毒といい、相変わらずの女性観ですw。
「首都高速の幽霊」
事故か殺人か、一人の男の死に関するある事件の顛末。とにかく不快でない人間が一人も出てこない(笑)。
途中から業界の話が続いて、そこは興味がなければちょっと退屈ですが、これもやはり奇想と偶然に満ちた島田作品らしい作品です。
「天国からの銃弾」
毎日富士山を望む自宅の高楼からの眺めを写真に撮り続けていたある老人のその趣味が、家族を巻き込む事件に発展してしまう。
何か推理物を読んでると、自分の頭の悪さを実感してしまいますorz。まあ島田作品の場合は当てる方がムチャ、というところがあるとはいえ、自分は見落とし多かったな;。
しかし、島田作品ではよくありますが、「〜では(には)当然」って、それ、全然当然じゃありませんから;!
息子のことなら気付けよ、おじーちゃん;;って思いますが、最後はお爺ちゃんKAKKEEEEEってなります。